Dr.FUKUDA's Blog Pages
熱き思いを徒然なるままに
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2015/03/31

朝焼けと最後の講義

先週24日火曜日、いつものように聴講生として大学へ、これまで真っ暗だったのですが、綺麗な日の出をみることができました。1年度で最後の講義、治療計画立案実習でした。

  

日本の歯周病とヨーロッパの歯周病では微妙に診査・診断や、治療方法が異なるのも興味深いものです。そして帰りは787です。

1年間あっという間でした。そして新たな歯科医療を見つめ直すことができました。そして4月から、聴講生2年目としてがんばりますー

2015/03/19

EGELBERG勉強会3月

月に1度EGELBERG先生の勉強会に参加しています。今回は「歯の動揺」というテーマで7つの論文を抄録しました。科学的な根拠を知ることはとても重要で、よく言われているエビデンスベースドメディシンです。華やかな治療よりも誰が誰におこなっても同じ結果が得られる。これがエビデンスなのです。歯の動揺に関してよくある間違い、歯周病でぐらぐらになっている歯を連結固定するのは、歯周病の治療になるのでしょうか?正解は×です。歯周病の原因はプラークによって起こります。連結固定をしても、しなくても臨床のパラメーターは変わらないのです。しかし、動揺が歯周病以外の原因、例えば外傷などで起こっている場合は話は別です。連結固定するとしっかりして咬めるようになるので、歯周病が治ったと勘違いしてしまうのです。

午後は帰ってきて通常診療、いやー疲れました・・

この本の著者はなくなっており、廃盤となっています。アマゾンで中古7万ちょっとで販売していました。結構プレミアがついています

2015/03/17

復帰

昨日から急に暖かくなりました。1日の気温差が10度以上あり、体調管理が難しいです。睡眠不足も解消し、体調も良くなってきました。昨日は診療後、久々ジムに向かい身体を動かしてきました。週に2〜3回のペースで運動したいものです。5月のゴールデンウイークにイタリア、パドバの研修に出かけようと、昨日申し込みました。現在のホームページのトップの真ん中のぐるぐる変わっている写真はイタリア、パドバです。一部ベネチアもありますが・・・
2015/03/16

衛生士ミーティング

12日、木曜日は昼の3時間、休診にして、衛生士ミーティングをおこないました。講習会に行ったときの復習会で、かなり、たまっていました。昨年から、免疫、細菌に取り組んでおり、なかなか進んでいませんでしたが、一段落ついた感じです。細菌の教授「グンナダーレン先生」の資料もできあがりましたので、こちらにもとりかかっていきます。そして13日、勉強会の資料つくりや、発表症例作り、論文読みに往診とかなり忙しい1日でした。14日は午前診療後、神戸エルバ3ヶ月コースへ、今回は関西の衛生士さん達に呼びかけ、懇親会が行われました。新たな情報交換となりました

  

やはり、これからの歯科治療の中心は衛生士さんなんだと痛感しました。

2015/03/11

大学院生症例検討会

10日は聴講生の勉強会に大学の歯周病科までいってきました。1週間、火曜日がくるのが早いですね。今回は大学院の症例検討会です。エビデンスに基づいた治療が、患者さんの治療の選択のもとに行われていました。最初の段階で抜歯を何本がしないといけない症例だったのですが、患者さんの強い要望で歯を保存、外科をして、結局、動揺がおさまらず、抜歯に至るわけです。結果論として、最初の診査・診断が正しいのですが、患者さんに希望により、処置が後手後手に回ってしまった症例でした。「大学病院」だからというのではなくて、すべてに完璧な治療方法もなく、また患者さんの、歯を残したい、咬みたい、綺麗になりたい、など要望は様々です。そんな要望に答える治療であり、とても勉強になる症例検討会でした。伊丹空港に帰ってきたときには、小雪になっていました。爆弾低気圧の影響で、小松空港、新千歳空港は閉鎖になっていました。帰ってきて、エビデンスをチェックしました。
2015/03/10

スイスデンタルアカデミー

7日と8日に東京の築地で行われたSWISS DENTALACADEMYベーシックコースとアドバンストコースの講習会に行ってきました。
午前中は診療、午後はインプラントのOPと忙しい中、片道1時間以上もかけて朝早くに伊丹空港まで送って下さった院長先生ありがとうございました。

復習と情報のアップデートを楽しみに行ってきました。
初日は、ベーシックコースでメインテナンスに入る前の治療のお話でした。竹内先生のパワーとエビデンスに基づいた講義、間で症例を挟んでの非常にわかりやすく、一字一句聞き逃さないようにと必死でした。

病気の原因であるプラーク、私達の口の中にあって当たり前なんです。ほっておくと誰でも歯周病になります。歯周病はプラークが原因で起こる軟組織の炎症であり、かつプラークを取り除くことによって治る病気でもあります。
このバイオフィルムをマネジメントするのが私達歯科衛生士の仕事です。患者さんは、痛いからいや、お金と時間がかかるから、知らない等の理由で日本は定期的歯科受診が定着しないようです。
病気さえ治っていればなんでもできます。病気が治っていないと次には進めません。 そのためには、患者さんに来院していただく、再評価をするまでは絶対患者さんを逃がしてはダメと先生も言われていました。

細菌たちも私たち同様生きています。生活をするために会話をして、毒の出し方を身に着けたり、運河を利用して物を運んだりしています。歯周病には特定の菌はなく、抗生物質を使用することで、耐性菌も身に着けます。抗生物質の使用は、歯周病にはナンセンスです。

また、セメント質は目に見えない薄いもので、歯の萌出の時にしかできない限定もので、傷付いたセメント質はプラークが付着しやすかったり、セメント質を失うと歯がしみてきます。

歯石が原因ではない、歯面にゆるやかに付着している病気の原因であるプラークを除去するためにはデバイス、EMS社のスマートピエゾンのメリット、使用方法、チップなどについてもお話していただきました。使い手が技術を身に着けていなければ痛いそうですよ。

  

初日は、治療について、盛りだくさんの講義でした。
これから何十年と使っていかないとならない歯なのだから、歯周治療は長期戦、治るのには時間がかかる、浅いポケットなら3カ月以内に治る、治らないのは、患者さんの歯ブラシ、デブライドメントが悪い。5mmを超えるポケットは治るのに6カ月かかる、治らないともう1回縁下に手を付ける前に口腔衛生指導の強化と言われていました。これは、なるほど、口腔衛生の強化ね!頑張らなくちゃと思いました。

エアーフローが、初診で使えるというのは、新しい情報でした。ただし、歯冠方向を向けての使用です。

2日目は、メインテナンスについてのお話でした。
治療が終わった後を左右するのが私達です。これから何が起こるかわからない状況の中で、お口の中が健康であれば救われるということも、先生の症例報告で確認することができました。

患者さんとの信頼関係も大切になってきます。患者さんと信頼関係ができているから、患者さんが聞く耳を持ってくれる、そうすると患者さんからの新しい情報も得られるし、こちらの情報も提供できる、患者さんの話にまずは聞く耳を持つことですね(傾聴)
メインテナンスの目的をいかに理解していただくかで、予防効果は変わってきます。

インフェクションコントロールの成功は
     ・情報提供
     ・セルフケア
     ・インスツルメンテーション
     ・定期来院
にあります。一生のお付き合いになってきます。
そこで、繰り返し、繰り返しメインテナンスを行っていくためにダメージの少なくてすむエアフローの使い方、パウダー、サクションテクニックについても講義していただきました。私達のまだ使ったことのないペリオフローについてもお話がありました。
エアフロー、ペリオフローについても衛生士の大金さんにデモもしていただき、とっても参考になりました。私達も、少し前にエアフロー、EMSの院内実習をしたばかりなので、注意点等も食い入るように聞いてきました。

  


バイオフィルムマネジメントを上手に臨床に取り入れ、患者さんが歯医者嫌いにならないように、メインテナンスに歯医者に行くのは当たり前と思えるように頑張っていきたいと思います。
勉強してきた知識は、何回も復習して、明日からの臨床に生かしていきます。


2日間、都内の若い衛生士経験9年の衛生士さんの横に座り、休憩時間や昼食の時間には色んなお話もして、病院のホームページまで教えて頂きました。
楽しい時間をありがとうございました。
 
文才のない私は1日かかってこの程度の報告ですが、いっぱい勉強してきました。

                            芦田 就栄 記

2015/03/09

休養

先週末は休養せねば、という感じだったのですが、土曜日・日曜日スタッフ衛生士が東京での講習会参加のため、朝一の飛行機に間に合うように、伊丹空港まで往復です。そして午前の診療、午後はインプラントのオペがあり、結局フルフルの1日でした。日曜日は休養もほどほどに、資料の整理、論文の抄録、を片付けました。でも、無理しなかったので、のど、鼻はほぼ正常に回復です。

今日は月に1度のスタッフ全員ミーティング、衛生士・伊藤ゆかりさんが「喫煙と歯周病」についてまとめ、発表をしてもらいました。内容が多くて、来週も続きます

歯周病に対して、喫煙はリスクファクターとなります。歯周治療で歯周病が治癒すればいいのですが、治癒しない場合、禁煙も1つの方法かも知れないです。ただし、当医院では禁煙指導はおこなっておりません。たばこって「趣向」ですからね

2015/03/08

トートベルグンド教授来日

5月15日、16日、千葉で日本歯周病学会春期大会が開催され、トートベルグンド教授が来日され、特別講演をされます。以前にも何度か講演を聴いたことがありますが、とても魅力的な内容でした。今回も講演に参加しようと思っています。ネットで申し込みましたが、当日は隣接地の幕張海浜公園で「レッドブル・エアレース」が開催されホテルの予約が取りにくいとのことでした。注意してください

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2015/03/05

睡眠不足

誰でも、やりたいことは山のようにありますが、1日24時間、何かを切り捨てないといけません。読みたい本もたくさんありますが、そんなにたくさん読めるわけでもなく、講演会講習会の復習で手一杯なのが現状です。そして、「睡眠不足」「栄養不足」「運動不足」とかさなると、のどが痛くなり、調子が悪くなるのです。1度調子が悪くなると、なかなか治らないのが、歳のせいかなぁと実感する今日この頃、神戸、福井、東京・・・とそりゃ疲れるわけです。そんな訳で、昨日はとっとと帰宅、爆睡ですが、いまいちの調子です。今日は診療後には学校保険会、あしたも会議、と寝不足解消にはいきません。やることが多すぎて、身体が悲鳴をあげてますー
2015/03/04

動機付け面接と歯周病

3日、火曜日はいつものように、大学病院歯周病科へ、1週間はやいものです。4月から始め最終月になりました。こころざし半ばなので、4月からも通学(?)します。さて、今回はジャーナルクラブ、最近に発刊された論文をテーマを決めて読み解いていきます。

Motivational interviewing-based health coaching as a chronic care intervention 2009年

A single session of motivarional interviewing as an additive meansa to improve adherence in periodontal infecrion control : a randomized controlled trial 2012年

Evaluation of an individually tailored oral health educational programme on periodontal health 2010年

の3本の論文です。1本目の論文は歯科ではなく医科の論文です。動機付け面接を行うことはリスクを回避することが可能だということだったが、歯科臨床とはすこし、離れた内容であった気がした。2本目の論文は、1度だけの動機付けが歯周病の感染予防に役立つかという内容であった、結果は有意な影響を認めないということだった。これは動機付けは常におこなわれないと、歯周病を治療、予防することは難しいと示唆しているのであろう。3本目の論文は「個別口腔衛生指導プログラム」が非外科治療において有効かどうかを調べるものであった。「個別口腔衛生指導プログラム」の定義、理解に苦しむところがあったが、結果は歯肉出血は少なくなったが、ポケット閉鎖、ポケット減少では変わりがなかったというものであったため、不思議な感じであった。バイアスも含まれているのか、実験に参加する、と言うだけで、通常の人は普段より歯磨きをがんばるためではないのでしょうか。なかなか雲がはれないような3つの論文でした。

2015/03/03

KDHMイン福井

2月28日は午前は通常診療、午後から福井にKDHMの勉強会にでかけました。このスタディーグループは「関西デンティストハイジーンミーティング」の頭文字をとっています。舞鶴若狭自動車道路が敦賀までつながり、便利になりました。3時間かからず福井に到着です。症例報告後、本年度の新年会も含めて慰労懇親会です。今回は「泰平」という和食のお店でした。メンバーの中に誕生日の先生がおられ、ハプニングのバースデーケーキが登場しました。

  

院長は、重度歯周病患者さんに非外科で対応して10年の長期症例を報告しました。

2015/03/02

ミニレクチャー

院長は丹波歯科医師会という団体に所属しており、現在学術の理事をしています。2月27日には例会があり、ミニレクチャーをおこないました。これは4月に学術講演をおこなうのですが、より理解しやすいためのレクチャーです。3回シリーズの最終回、プロービングについてでした。プロービングの行方はどのようになっているのでしょうか?